ピアノとエレクトーン
ピアノとエレクトーンって、同じ鍵盤楽器だけどどう違うのかな?
鍵盤は同じ。でも、似てるように見えて違うところもたくさんあるよ。
エレクトーンは鍵盤が2段になってるよね。あと、足鍵盤もある!
そうだね。
ピアノは88鍵で横に並んでるけど、エレクトーンは上鍵盤と下鍵盤それぞれ49鍵と足鍵盤が20という構成になっているね。
楽譜も、ピアノは二段譜、エレクトーンは三段譜(足鍵盤の分増える)という違いがあるんだよ。
あとは、音色も違うよね!
ピアノは一種類だけど、エレクトーンはいろんな音が出せるよね。
ボタンがたくさんついていてカッコイイし、楽しそう〜
そうなの!楽しそうだよね。分かりやすい違いはそのへんかな。
でもね、他にも違うところがあるから、もう少し詳しく見ていきましょう。
❶学習内容
〜ピアノの場合〜
ピアノの学習はクラシックが基本となっているので、指や手の使い方や運指、譜読みをしっかり、楽譜通り。
左手も音域が広いので割と動きが多い。
レッスンで指の訓練であるハノンやツェルニーを使うことも多く、右手左手どちらも鍛える機会が多い。
〜エレクトーンの場合〜
音色の組み方・アレンジ学習がカリキュラムに入っている。
いろんな楽器の特色や音域の勉強や、与えられた楽譜をそのまま弾くだけではないアレンジのレッスン。コードネームも取り入れる。
リズムに合わせて弾くので、リズム感がつく・リズムの種類も知ることができる。
❷タッチ
ピアノは鍵盤に少し重みがあり、エレクトーンは重みがありません。キーボードに近い感じでしょうか。
重いから難しいというわけではなく、それぞれの楽器に合ったタッチで弾くことが必要です。
ピアノは、音が減衰していくのでその音を弾く瞬間にどんな音にするか、どんな表情をつけるかコントロールして弾かなくてはなりません。
一方のエレクトーンは弾いた音が持続します(減衰音以外)。なので弾く瞬間の『イニシャルタッチ』と、弾いた後に圧力をかけて音をコントロールする『アフタータッチ』の2つで表現します。
❸ジャンル
どちらもどんなジャンルでも対応できます!
でも、学習段階において弾くジャンルは違うので、各ジャンルの経験値が違ってきます。
ピアノは、テキストによって違いはあるけれど、基本クラシック。クラシック各時代ごとの演奏のしかたなどを学ぶ。
エレクトーンは、がっつりクラシックではなくポピュラーでもいろんなジャンルの曲を弾く機会が多い。(ポップス、スウィング、16ビート、ラテンなど)
見た目以外にもいろんな違いがあるのねー。
どっちを弾くか迷っちゃうね
そうだね!では次回、それぞれのデメリットや、結局どっちがおすすめなの?というお話をしたいと思います。お楽しみに★