楽譜 ~見落としがちなこと~
楽譜には、何が書かれているのでしょう?
まずは音符。これがなければ始まらない。
どの音を、どんなリズムで弾けば良いかが分かります。
でも、これだけでは曲を表現できません。
音符をそのままピアノで鳴らすだけでは音楽にはならないのです。
そこで、音楽用語(楽語)の登場です。
Wikipediaによると、
「楽語とは、楽譜に示された言葉である」とあります。
言葉の他に、記号で示すこともあります。
楽語があってこそ、
どんなふうに曲を表現するか?どんな感じで曲を弾けばよいのか? また強弱やテンポなどが読み取れるということです。
ただし、日本語ではなくイタリア語やフランス語、英語で書かれている(または記号)ので、曲中に出てきたものを調べたり覚えたりしなければなりません。
しかもイメージを表す用語、速さを表す用語、他にもスラー、スタッカート、アクセントなど弾き方を示す記号など、数えきれないほどたくさんあるのです。
そんなにもたくさんの種類の楽語を読み取ったとしても、残念ながらそれだけで細かいニュアンスや雰囲気など全て分かるわけではなく、その曲のジャンルや時代背景に応じた弾き方を勉強しなければ分かりません。
勉強方法としては、
- ピアノ教室で習う
- 自分で色々調べたり、ピアニストの演奏やその他音源を聴いて参考にしながら練習する
など、習ったり弾き方を真似したりすると良いと思います。
※初心者の方は、教室で習うのがおすすめです😉
それを積み重ねていくことで、この表示のところはこんな感じで弾けばいいんだな、とだんだん音楽の表現方法が身についていくのです。
さて、楽語といえば
「たくさんあるし日本語じゃないし訳わからない!」「似たようなのがいっぱいで覚えるのが大変…」
こういうふうに思われ嫌われがちですが、今話してきたように、曲の表現には欠かせない大事なものです。
音符と楽語が両方揃ってこそ、その曲の弾き方が分かるのです。
なので、あまり毛嫌いせず、できれば楽しんでゲーム感覚でいつの間にか覚えるといいですよね。
例えば、
レッスンで弾いている曲に、適当に楽語を選んで自由に書き直す。
こんな感じで変えちゃったけど、このとおり弾くとどんな曲に変わるのかな?…という遊びも面白いかも知れません😆
弾いている音符は一緒なのに、きっと全然違う曲になるでしょう🎶
- 音符・休符=素材
- 音楽用語 =味付け
こんなイメージでしょうか。
楽語が変わると、素材(音符)が同じでも違う味付けになります。
楽語は大事と知ってるつもりでも、意外と見落としがちなんです。音符が弾けたらなんとなく満足してしまうんですよね。
もっともっと楽譜をくまなく見てみましょう。きっと見落としていた新しい情報が見つかるはずです。
楽譜からたくさんの情報を読み取って、またいろんな演奏を聴いて参考にしながら、曲を美味しい味付け(表現)にしていきましょう☺️