アナリーゼ(分析)は楽しい
みなさんは何か曲を弾こうと思った時、どういうふうにその曲にアプローチしますか?
たいていは楽譜を見てその通りに弾いて、ここはこういう表現にしてこんなイメージにこの曲を弾きたい。
こんな感じでまずは曲を仕上げていくことが多いと思います。
あとは時代背景や調性の確認などはするでしょうか。
と、ここまでで終わってしまいがちですが、時にはもっと深く曲を分析・研究してみましょう。
なぜなら楽譜には、素敵に音楽を作るヒントがたくさん詰まっているからです。
曲の構造、和音進行、音の重ね方、メロディーの作り方などなど、研究すればするほど奥が深いのです。(曲にもよりますが💦)
特にクラシック曲というのは、ベートーヴェンやショパンなど過去の偉大な作曲家たちが書いた名曲の楽譜が(ほぼ)そのまま残っていて、そのまま残っているということは、その楽譜に名曲はなぜどこが素晴らしいのかという答え&秘密が全部書いてあるということです。
ショパンがどんなふうにどんな方法で曲を作っていたのかが分かるということです。
これはすごいことですよね。
そんなすごいものを分析(アナリーゼ)しない手はない!
”この曲なんて素敵なんだろう、ここの部分どうなってるの?なるほど、このコードなのか!
あ、こういう押さえ方したらきれいな響きになるんだなぁ、ふむふむ。
ここのメロディーグッとくるけど、どういう手法なのかな?”
こんな感じで、どんどん秘密を暴いていきましょう。
例えば、同じ和音でも、音の配置を変えると全然雰囲気が変わりますし、また同じメロディーが繰り返されてても和音は違うものだったり…
ひとつひとつ見ていくと感心することばかりです。
こんなふうに分析して曲を弾く癖をつけると、自分で伴奏をつけたり作曲したりする素地ができます。
いつも答えが最初に与えられるクラシックピアノの勉強。
それを、分析せずにただ弾くだけで終わってしまうのは本当にもったいないです。
素敵な曲を見つけたら、それを分析・研究してみる。
そしてその秘密が分かったら、真似して取り入れて自分でもアレンジや作曲をしてみましょう!
もっと音楽が楽しくなりますよ✨
もちろん、最初は何調なのか?和音の進行のパターンなど分かるところからでOKです。
感覚で弾くだけじゃなく仕組みをきちんと知って弾くと、その曲や作曲家のことがもっと好きになってより演奏に深みが出るし、仕組みを知れば自分で音楽を作れるようにもなります。
レッスンでも時間を作って積極的にアナリーゼを取り入れていきたいと思っています。楽しいですよ😊