ピアノを始める前に知っておきたいこと2

ピアノを弾く手

曲を弾くとき『どのような指順で弾くか』というのは、とても大事です。適切な指使いで弾くことは、曲の上達においてかなり重要なことなのです。

なぜ重要なのかというと、

  • スムーズな無駄のない運指は弾きやすいから
  • スムーズで自然な運指でないと、音楽の流れもスムーズにならないから

という理由です。

一般的なピアノの教本にはたいてい指番号が書いてあるので、その通りに弾けばOKです。

しかし、例えばポピュラーの楽譜など指番号が書いてないものや、耳コピして弾く場合、またクラシックでも上級向けの楽譜や、出版社によっては書いてないものもあります。

その場合、自分で考えて指順を決めなければなりません。そのためには、適切な指使いを身につける必要があります。

では、どうすればそのような指使いを身につけられるのでしょうか。

答えは、『正しい指使いでたくさん弾くこと』です

  • 指番号がついた教本や曲を、指番号をきちんと守って弾く
  • 指番号がついていない場合は先生と相談しながら決めて、その通りに弾く

これを何年も繰り返すと、「ここはこう弾くよね」という一定のルールが分かってくるようになります。

そうすると、指番号が書いてない楽譜でも自分なりに正しい指順が決められるようになります。また、書いてある指番号より自分のやりやすいように変えることもできます。

人によって弾きやすい運指はそれぞれではありますが、この『一定のルール』が分かっていなければ、自分なりに決めたり変えたりすることはできません。分かっていないとめちゃくちゃな運指になってしまうからです。

このように、指使いはとっても大事なのです。譜読みと指順確認はセットで進めましょう。

大人の方で、ポピュラー曲を弾きたいなど教本を使わない場合は、『ハノン』や『ツェルニー』などの練習曲集を併用することをおすすめします。これらは、指の訓練に加えて指使いの勉強にもなりますよ。

習いはじめのお子さんが指順をきちんと守って弾くことや、大人の初心者の方が指順を自分で考えるのは難しいです。

レッスンで正しく身につけていきましょう^ ^

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