即興演奏に必要なもの

いきなり「何か即興で弾いて」って言われても、何も弾けませんよね。

即興で何かを演奏できるようになるには、下地+実践が必要です。

下地とは、❶色々な音楽を聴いて弾いて感性を養うことと、❷音楽の知識(音楽理論)です。

❶感性を養う

感性やセンスを養うために、いい音楽を聴いたり弾いたりしましょう。

そして、いいところ、素敵だったりかっこいいところを自分の耳にストックしていきます。

いかにいろんな音楽や演奏を聴いて知っているかはとても大事なことです。

普段から、たくさんの良い曲に触れていきましょう。

❷音楽の知識(音楽理論)を身につける

曲の調、構造、和音進行、メロディーの使い方などを学び理解しましょう。

スケール・カデンツをを学び、練習することも大事です。

好きな曲を分析したり、レッスンで扱う曲の仕組みを理解しながら弾くと効果的ですね。

❸実践

❶と❷で下地ができたら、真似したり工夫したりして使ってみましょう。

知っている曲のメロディーを少し変えてみたり続きを作ってみたり、気に入ったフレーズを使ったり、伴奏形や拍子やコードを変えてみたり…など、いろんなパターンを弾いてみましょう。

たくさん弾けば弾くほど手も耳も慣れていきます。だんだん音感もついてきます。

また、好きな曲や好きなジャンルの曲を聴いて弾く、いわゆる耳コピをしてたくさん弾くことも即興ができるようになる近道です。体と耳で覚える感じですね。

とにかくたくさん弾くことです!😆

どこでどういう音を使えばいいのか自分で分かっていることが重要

そうやって感性+知識+実践によって音楽というものが分かってくると、

次はこの和音に行くといいんだな、メロディーはこの音を使えばいいんだな、ここにこういうフレーズや音を入れるとかっこよくなるんだなというのが楽譜やお手本がなくてもだんだんできるようになって、自分でも作れるようになります。

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昔私が確か中学生の頃、ある友達が楽譜もコードもなしで知っている曲に伴奏をつけて弾いているのを見て衝撃を受けました。

なんでそんなことができるの?

私もできるようになりたい!

そう思って、当時流行っていた曲をメロディーを耳コピして、自分でコードを考えてつけて弾いていました。

メロディーは聴いて歌って弾きながらなんとか取れるのですが、やはり和音をつけるのが難しく、手探りでいろんな音を弾きながらひとつひとつ合うコードを探したものです。

それから月日は流れ、音楽理論を勉強し仕組みを理解してからは、わからない和音があっても知識で補うことができるようになりました。

そして数をこなせばこなすほど慣れてきます。

こうなると、耳コピのハードルが大幅に下がります。

メロディーとコードが分かったら、そこに自分の中にあるエッセンス(❶)をプラスして、自分だけのアレンジを作っていきます。

これができると、ピアノがもっともっと楽しくなります!

好きな曲を耳コピで弾けるし、伴奏も弾ける。

突然何か弾いてと言われた時も、対応しやすくなる。

「楽譜がないから無理です…」と言わなくて済む。

もちろん簡単に出来るものではありません。試行錯誤を繰り返して身につくものです。(私もまだまだ修行中です)

少しづつ身につけていきましょう😌✨