テンポキープの難しさ
1曲を通して演奏する時、最初から最後まで音楽の流れに乗って弾かなくてはなりません。
苦手な箇所で止まったり、弾きやすい所は速くなったり…
そんなふうに好き勝手に弾いたままでは音楽にはなりません。焦らずに修正していきましょう💪
まず、正しいテンポを把握するために、メトロノームに合わせて、曲を流れの中で演奏する練習をしましょう。
これがなかなか難しいのです。
弾くことに一生懸命になるとメトロノームの音が聞こえなくなってしまうからです。
これは、ひたすら聞きながら練習して慣れるしかありません。無理のないゆっくりのテンポから始めましょう。
難しい所は部分練習をするといいですね。
一定のテンポで最初から最後まで、難しい箇所でも止まることなく弾けるようになったら、曲のベースがほぼ完成したということです。おめでとうございます👏✨
そして、次の段階。
安定してメトロノームに合わせて通して弾けるようになったら、今度は『メトロノームからの自立』です。
今まで頼りきっていたメトロノームがなくなっても、自分自身でカウントできるようにならなければいけません。
これがまた難しいんです。
考えすぎてテンポが分からなくなったり、録音してあとで聞いてみると思ったより速かったり遅かったり…
自分のその時の気分によっても感じるテンポ感が違ったりするので、なかなか悩みどころです。
私はもともとエレクトーンをしていたので、基本いつもリズムをならしながら演奏していました。
なので、ピアノを弾きはじめた時は、リズムがないのが不安で不安で。
バッハのインベンションのテンポキープにすごく苦労した記憶があります。弾いてる途中でだんだん正しいテンポが分からなくなるんですよね。
いまだに自分の演奏を録音して聞いてみると、思ったよりここ速いなーとかここはもっと粘ったほうがいいなとか自分の気持ちと演奏が結びついていないこともしょっちゅうです🥲何年やってても悩みはつきませんね。
そして、メトロノームからの自立とともに曲の仕上げに入っていきます。
全体のイメージや細かい部分の表現・音色へのこだわりなど。自分の理想の演奏に仕上げていきます。
全体が仕上がってきたら(仕上がり前でもいいです!)、録画して確認してみましょう。
曲想が変わるところの切り替え時のテンポは自然か? ちょっと勢いが足りないからもう少し速くしてみよう、など色々見えてきます。
確認⇨修正の繰り返しで完成に近づけていきます。