発表の場をつくろう
ピアノ上達のコツ2〜発表の場を作る〜
発表の場と聞いて多くの人が思い浮かぶのは ピアノ発表会ですが、その他にもいろいろあります。
例えばコンクールやグレード試験、ストリートピアノでの演奏、動画配信なんかもそうですね。
家族や友達に聞いてもらうのだって、立派な発表の場です。もっと言うと、毎週のレッスンも小さな発表の場です。
発表会だけじゃなくていろいろ方法があるのね。
でも、どうして発表の場があると上達するの?
はい!順番に説明していきますね。
上達の理由1 目標があるほうが練習するから
発表の場を作ることは練習継続につながります。なぜなら、人間目標があるほうが頑張れるからです。
これはピアノに限らず例えばスポーツでも、
「◯日後に練習試合だ」「◯ヶ月後には大会がある」「だから◯日までにこういう練習をしよう」
など、目標があるからこそ練習内容を具体的に考え、モチベーションを保って実行することができます。
なので、どんどん発表の場を作って、たくさんピアノの練習をしてどんどん上達しましょう。
最初は家族1人の前で1曲通して弾くといった小さな目標からスタートでOKです!そこから少しずつ広げていくといいと思います。
上達の理由2 演奏のクオリティが上がる
そして、単純に練習量が増えるから上手くなるだけではなく、プラスして質も磨かれるのです。『人前で弾く経験をすることによって演奏のクオリティが上がる』のです。
クオリティ?どうして?
それは、聞く相手がいることによって、自分の演奏を客観的に見るようになるから。
例えばこうやって記事を書いているとき、読み手のことを考えて書きます。手紙やメールを書くときなど、誰でもそうしていると思います。
相手にどうやったら伝わるかを考えて書きますよね?読み返して、分かりにくいなと思ったら書き直す。
ピアノの演奏もそれと同じです。
人前で演奏するということは、当たり前ですが伝える相手がいるということ。自己満足の世界ではないということです。
- ここ素敵なところだから、みんなにも感じてほしい
- かっこよく表現してみんなにもこの曲を好きになってもらいたい
- みんなに気持ちよく聴いてほしい、喜んでもらいたい
このような思いをピアノの音に乗せなければなりません。
そのためには、相手にどんなふうに聞こえているか、自分が思っているイメージ通りに弾けているか、客観的に自分の演奏を聴くことが必要になります。
ここかっこいい!素敵!と思って自分では弾いていても、聞いてる人にはあまり伝わっていないことが多いものです。
客観的に聴くにはどうしたらいいのかな?
例えば…
- 録画して、自分の演奏を冷静に分析する
- 誰かに聞いてもらって意見を言ってもらう
- レッスンで先生にアドバイスをもらう
これらを繰り返して演奏をブラッシュアップしていきます。発表の場が大きいほど大変になる辛い作業ですが、ここが上達のカギです!
自分だけの世界で弾くのと、たとえ誰か一人でも聞いてくれる相手がいるのとでは、演奏するときの意識は全く違います。「聞いてくれる人のためにいい演奏をしよう」という気持ちが生まれるからです。
その気持ちがあるかないかで練習への向かい方も全然変わりますし、どうやったら相手に伝わるか、音や表現はどうするべきかを考えて弾くことで、演奏は全然違ってきます。
プロのピアニストはこれが出来ています。プロじゃなくたとえ初心者でも、伝わる演奏ができる人は、このことを分かっているのです。