「調」は全部でいくつ?

子どもの楽譜

ピアノで曲を弾く、そのときにまず知っておきたいことは、

世の中のほとんどの曲はどれかの「調」に属している

ということ。ハ長調とかイ短調とか、聞いたことあるかと思います。例外もありますが、現在よく聴く一般的な曲はほぼすべてなにかの調に属しています。さらに、曲を弾くときは

その曲が何調であるかを分かった上で演奏したほうがいい

なぜなら、何の調かを把握していると譜読みもしやすいし指も動かしやすいからです。何調か分かっているかいないかで上達が違ってきます。

また、曲の仕組みを理解して弾いていると、楽譜がなくても何となくここはこの和音かな?など自分で考えられるようになるのです。他の曲の時も応用できるんですね。移調にも強くなります。

★下の図をご覧ください。調は鍵盤の数(種類)だけあります。

調性 鍵盤

ハ音(ド)を主音とした明るい調→ハ長調

嬰ハ音/変ニ音(♯ド/♭レ)を主音とした明るい調→嬰ハ長調/変ニ長調

ニ音(レ)を主音とした明るい調→ニ長調 

・・・

このようにして見ていくと、明るいイメージの調(長調)は全部で12種類。

さらに、それぞれに暗いイメージの調(短調)も存在します。これも12種類。

「調」は全部で24種類

合計すると、「調」は全部で24種類あるということになりますね。世の中のほぼすべての曲が、24種類のうちのどれかに所属するということになります。

どうでしょう?24しかない、それとも24もあると思われたでしょうか。

どちらにしろ、何種類あるか分からずにいるのと分かっているのではピアノを練習するモチベーションや安心感が違ってきませんか?

習いはじめは白鍵だけで構成されたハ長調から弾くことがほとんどで、だんだんト長調・ヘ長調というふうに弾く調が増えていきます。

その調で使う音や和音を練習するのが、スケールとカデンツです。とても大事な練習ですが、そういうことを何も考えずに弾いていると、ただただ指の訓練にしかなりません(笑)。

レッスンでは、調や何の和音を弾いているのかを常に意識することを大事にしています。